海堡
かいほう
名詞
標準
breakwater
文例 · 用例
僕の試作した『海堡技師』に對しても、之と同じ樣なことを云つた評家が二三名あつた。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
だが、この鯛は三、四夜にして洲崎を離れ、鎖のように繋がった岩礁から松輪の鼻に出て次第に、鴨居や竹岡前、観音の沖を越えて横須賀から見える海堡の方まで旅して来て、性の使命を果たすのである。
— 佐藤垢石 『葵原夫人の鯛釣』 青空文庫
東京湾内の三浦半島の野島と房総半島の木更津と、第二海堡を繋ぐ線の上に一之瀬、二之瀬、三之瀬という釣り場がある。
— 佐藤垢石 『海豚と河豚』 青空文庫
劇詩の方では僕が読んだものは『海堡技師』と『脱営兵』とであつた。
— 三木露風 『明治詩壇の回顧』 青空文庫
『海堡技師』には「金むく出たか、銀むく出たか」と云ふ面白い小唄が入つて居た。
— 三木露風 『明治詩壇の回顧』 青空文庫
東京近くでぼくが釣ったところだけでも、房州勝浦、那古船形、竹岡、大貫から出る松輪根に洲の崎、野島から出る海堡、久里浜、鴨居。
— 三遊亭金馬 『江戸前の釣り』 青空文庫
酔ってかいほうさしてやるぞ。
— 吉行エイスケ 『スポールティフな娼婦』 青空文庫
かず枝は、もっと水上の駅にちかいほうが、淋しくなくてよい、と言った。
— 太宰治 『姥捨』 青空文庫