介抱
かいほう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
nursing
文例 · 用例
水無瀬女は背を撫でて介抱してやった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
伯母さんにはまた伯母さんとしてのたくさんな担いものがあるらしいから」 胸にこう自問自答して、女は洞の中の男の傍に介抱すべくとどまった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
母は単純に病気だということに決めてしまって、私の変った症状に興味を持って介抱した。
— 岡本かの子 『桃のある風景』 青空文庫
下りて出るは例の池の岸なり、木の切株の平らなるに御座を拂ひて此處にお休みなされよと言へば、嬉しきことよの今朝は弟の介抱をうくるやうなり、其方も此處へ休まばよきにと半分を讓らるれば、何として勿躰なきことゝ直次は別なる枯草の中へうづくまりぬ。
— 一葉 『暗夜』 青空文庫
父の一昨年うせたる時も、母の去年うせたる時も、心からの介抱に夜るも帯を解き給はず、咳き入るとては背を撫で、寐がへるとては抱起しつ、三月にあまる看病を人手にかけじと思し召の嬉しさ、それのみにても我れは生涯大事にかけねばなるまじき人に、不足らしき素振のありしか。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
店の女が驚いて「どうなさいました」と介抱する。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
あの怖しい男がそこで介抱をうけているかもしれない。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
そんな事になると、手術以外に立會人の介抱で一騷ぎしなければならないからね‥‥‥』『然う、僕にはそんな事はあるまい。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫