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快方

かいほう
名詞
1
標準
convalescence
文例 · 用例
「余計に悪くなって堪るもんか、この節あ心持が快方だっていうけれど、え、魚気を食わねえじゃあ、身体が弱るっていうのに、父爺はね、腥いものにゃ箸もつけねえで、豆腐でなくっちゃあならねえッていうんだ。
泉鏡花 三尺角 青空文庫
「餘計に惡くなつて堪るもんか、此節あ心持が快方だつていふけれど、え、魚氣を食はねえぢやあ、身體が弱るつていふのに、父爺はね、腥いものにや箸もつけねえで、豆腐でなくつちやあならねえツていふんだ。
泉鏡花 三尺角 青空文庫
いろ/\の噂を聞くにつけ、最早貴方も、日出雄も、全く世に亡き人とのみ思ひ定め、また、一方には、本國の兄の病を思ひ煩つて居りましたが、幸ひ、兄の病はだん/″\と快方の由、其後の便船で通知が參りましたので、其方は漸く胸撫でおろし、日本へ皈る事も其儘思ひ止つたのです。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
一時は口も利かれぬ程の重態であった坑夫|体の負傷者も、医師の手当に因て昨今少しく快方に向ったので、警官は直ちに取調を始めた。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
警官も医師も其の自殺を懼れて昼夜警戒していたが、彼は一旦快方に赴いたにも拘らず、爾来再び模様が悪くなって、囈言のように斯んなことを叫び続けた。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
この冬を無事に越せば、そろそろ快方に向うかも知れない。
太宰治 正義と微笑 青空文庫
日に日に快方に向っている。
太宰治 秋風記 青空文庫
政枝が一方に係ってる華岡医師への乙女の嬌羞を突然脱ぎ捨てて、病気快方の福音を医師から聞き取ろうとするのも一つにこの死の恐怖をまぎらすためであった。
岡本かの子 勝ずば 青空文庫