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回漕

かいそう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
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標準
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文例 · 用例
現にそこを引き払う時、払った金が所持金の大半で、残ったのは回漕店を止める時貰った十円にも足らぬ金だった。
織田作之助 俗臭 青空文庫
ホバード夫人は、「それが世界に通商をひろめて来た精神」である不屈不撓な事業熱をもっている船長イーベン・ホーレイの多難な生涯と揚子江上の荒々しい回漕事業の盛衰とをこの小説の縦糸にしているのである。
宮本百合子 「揚子江」 青空文庫
軍閥の擡頭が、揚子江における白人の回漕業の発展とそれによる密輸に大きい関係をもっていると同時に、やがてその事業を潰滅させる力となるという興味津々たる個所も、作者は事実が要求としているだけの奥ゆきをたっぷりとらずに書いているのである。
宮本百合子 「揚子江」 青空文庫
それから幕府の命令で江戸に米を回漕して、京都へ遣らない。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫
そう云えば一度なぞは、どこかの回漕店の看板に、赤帽の画があるのを見たものだから、あいつはまた出先まで行かない内に、帰って来たと云う滑稽もあった。
芥川龍之介 妙な話 青空文庫
この村から一里ばかり先に大きい湾に面した港町があって、鉄道がしけるまでは東北から出まわる北米は一旦すべてこの港に集められ、そこから九州や山陰へ回漕されている。
宮本百合子 猫車 青空文庫
庄平兄弟の母親は、そういう商売を大きくやっている回漕問屋の娘であった。
宮本百合子 猫車 青空文庫
従って、当面の必要なもの以外を和船の回漕に委ねたのも止むを得ない事情であった。
本庄陸男 石狩川 青空文庫