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快走

かいそう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
fast moving
文例 · 用例
(明治四十年十一月八日『東京朝日新聞』)         三十三      世界第一の巨船 現今世界で最大最速の汽船ルシタニア号は去る九月アイルランドのクイーンスタウンよりニューヨークまで二千七百八十二|浬の航路を五昼夜と五十四分間に、すなわち一時間二十三浬〇一の速度で快走した。
寺田寅彦 話の種 青空文庫
ボア・ド・ブウロニュ街の薔薇いろの大理石の館、人知れぬロアル河べりの蘆の中の城、ニースの浪に繋ぐ快走船、縞の外套を着た競馬の馬、その他の数々の芸術品を彼女とわたしとはいのちを消費する享楽の道づれとして用意した。
岡本かの子 青空文庫
まさにその通りで、その辺には、一双の快走ボートや幾つもの笊や円材の破片や、そんなものが波の間に間に浮き沈みしていて、生物の影は一つもなかった。
コナンドイル グロリア・スコット号 青空文庫
この圏内に入らざるうちにそれにたいして警戒するところなかりしため、端艇、快走船、船舶など多く海底に運び去られたり。
A DESCENT INTO THE MAELSTROM メールストロムの旋渦 青空文庫
――ほのぼのと明け放れた朝霧の中で、若者のタイキは花々しい嘶きを挙げて快走した。
牧野信一 パンアテナイア祭の夢 青空文庫
自動車は高遠町に向つて快走してゐる。
今井邦子 伊那紀行 青空文庫
然るときは、猫は鼠を追掛ける習慣あるを以て、その地下鉄トンネルの如き籠の中のトラックを疾走し、鼠また胆を潰して先頭にたちて快走すべし。
海野十三 発明小僧 青空文庫
然るに籠の内面にはエボナイト製の天井を設けあるを以て、猫の快走するたびに、猫皮とエボナイト天井と摩擦するをもって、エボナイト天井にはマイナス電気、猫の背中にはプラス電気を生ずべし。
海野十三 発明小僧 青空文庫