私意
しい
名詞頻度ランク #3007 · 青空 27 例
標準
personal opinion
文例 · 用例
一に私意を以て邪語、と云い、惟私意を逞しくして以て仏を詆る、と云い、朱子も亦怪なり、と云い、晦庵|此の如くに心を用いば、市井の間の小人の争いて販売する者の所為と何を以てか異ならんや、と云い、先賢大儒、世の尊信崇敬するところの者を、愚弄嘲笑すること太だ過ぎ、其の口気甚だ憎む可し。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
形式ということを、悪いこと、取るに足りないことのように思って、妄りに私見に拠り私意を立て、折角聖賢が民人の為に設け説かれた形式に外れようとするのは、真に危なく殆いことで、一時の愉快はあっても終生の悔いがここに萌さないとも限らない、浅薄で愚かな事である。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
靈帝光和中を桓靈間と改めたるは、改刪を好める范曄の私意に出でたること明かに、歴年の下に無主の二字を加へたるなどは、全く范曄の妄改の結果と見えたり。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫
支那文や和文を強ひてこね合せようとするのは無駄である、人間の私意でどうなるもんかといふ考であつたから、さあ馬鹿な苦しみをやつた。
— 二葉亭四迷 『余が言文一致の由來』 青空文庫
したがって褒貶の私意を寓しては自家撞着の窮地に陥いります。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
梨子くふ口つき、三十六句みなやり句などといろいろにせめられ侍るも、みな巧者の私意を思ひ破らせんの詞なり。
— 芥川龍之介 『芭蕉雑記』 青空文庫
然りと雖ども、此官權は前節に論じたる如く、今日の政體に於ては直に帝室に接したる政府の權力にして、毫も人民の意見を交ゆ可き者に非ざれば、今の法律に從ひ今の慣行に由り、名も實も帝室の旨を奉じて政を施す可きは無論、内閣の大臣參議以下眞實に帝室の隸屬にして、其施政の際に一毫の私意を交ふ可らず。
— 福沢諭吉 『帝室論』 青空文庫
人間の私意でどうなるもんかといふ考へであつたから、さあ馬鹿な苦しみをやつた。
— 水野葉舟 『言文一致』 青空文庫
作例 · 標準
公の議論の場において私意を差し挟むことは、冷静な判断を妨げることになりかねない。
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彼は組織の代表として発言しており、そこに彼自身の私意が含まれているわけではない。
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その批評家は、作品の背景を無視して私意のみで評価を下す傾向があると批判された。
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標準
selfishness
作例 · 標準
彼は私意を捨てて、地域全体の利益のために自分の土地を寄付することに決めた。
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政治家たるもの、私情や私意を交えず、国家の未来のために尽くすべきである。
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その若きリーダーの決断には微塵の私意も感じられず、メンバー全員が信頼を寄せた。
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