個人的
こじんてき
形容動詞
標準
personal
文例 · 用例
言換れば、彼の詩には猶事象そのことに対個人的な興味――結局これは詩に於ては散文に於けるよりも一層散文的なものとして留るもの――があつて、それが詩性を少しく散漫にしてゐると思ふのである。
— 中原中也 『菊岡久利著「貧時交」』 青空文庫
それで例へば欧羅巴の如きレリジョンの確立してゐる所では、それに批評の発達した所では、批評家は個人的に言葉を使用しないで社交的圏を相手に話すので、言葉は専ら比較によつて成立つ品性についての言葉が人の頭に滲みきつて、そのため驚きはその滲みきつた言葉で片附られ勝になるといふことは想像出来るでせう。
— 小林秀雄に 『小詩論』 青空文庫
それ故に本来言へば、詩の翻訳に語学上の詮議は無用で、むしろ訳者自身の個人的主観によつて、自由に勝手に翻案化してしまふ方が好いのである。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
だが、それに対応する策を個人的に取る事が出来ると云ふやうな事柄ではなかつた。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
しかし個人的には、たとえそれは自覚されないにしても、何かしら自ずから一定の標準をもっていて、それに当嵌めて口調の善し悪しを区別している事だけは否定し難い事実である。
— 寺田寅彦 『歌の口調』 青空文庫
またその蔵する体験と批判的知見とは、個人的に獲得したものであるよりは社会的に継承したものである場合が多いかもしれない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
個人的または社会的体験に基づいた冷やかな知見が可能性としての「いき」を支配している。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
その反対に、これらの客観的形式は、個人的もしくは社会的意味体験としての「いき」の意味移入によって初めて生かされ、会得されるものである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
作例 · 標準
これはあくまで個人的な意見ですが、もう少し改善の余地があると思います。
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