四囲
しい
名詞動詞-サ変頻度ランク #3007 · 青空 450 例
標準
surroundings
文例 · 用例
私は一度四囲を顧みた後弟達に言つた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
簡単な実験でも何遍も繰返すうちには四囲の状況は種々に変化するから、結果に多少の異同や齟齬を来すのは常の事である。
— 寺田寅彦 『物理学実験の教授について』 青空文庫
その冴えた響きはだんだん微かになって、一しきり強く吹きつけて来た風の音がした後は、四囲は以前のような、夜の更けてゆく音に帰ってしまった。
— 梶井基次郎 『不幸』 青空文庫
そして、このとき今まで彫刻的に見えた小初の肉体から妖艶な雰囲気が月暈のようにほのめき出て、四囲の自然の風端の中に一|箇不自然な人工的の生々しい魅惑を掻き開かせた。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
私は私の運命そのままの四囲のなかに歩いている。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
「じゃア母上さんが……」と言いかけるのを自分は手を振って打消し、「黙っておいで、黙っておいで」と自分は四囲を見廻して「これから新町まで行って来る」「だって貴所……」「否や、母上さんに会って取返えして来る。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
日は全く暮れて四囲は真暗になったけれど、少しも気がつかず、ただ腕組して折り折り嘆息を洩すばかり、ひたすら物思に沈んでいたのである。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
自分は持て来た小説を懐から出して心|長閑に読んで居ると、日は暖かに照り空は高く晴れ此処よりは海も見えず、人声も聞えず、汀に転がる波音の穏かに重々しく聞える外は四囲寂然として居るので、何時しか心を全然書籍に取られて了った。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
作例 · 標準
四囲を険しい山々に囲まれたその盆地は、冬になると厳しい寒さに見舞われる。
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展望台に立つと四囲の景色が一望でき、自然の雄大さに圧倒された。
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その村は四囲を深い森に守られるようにして、古くからの伝統を頑なに守り続けてきた。
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