尸位
しい
名詞頻度ランク #3007 · 青空 5 例
標準
neglecting the duties of an office while taking pay
文例 · 用例
それよりも、もつと大きな罪人には、尸位素餐、爵禄を貪つてゐる上に、役得といふ名の下に、いろいろな不埓を、働いてゐる徒輩もある。
— 清水紫琴 『誰が罪』 青空文庫
それぢやあまるでいつも君が痛罵しとつた、尸位素餐の官吏も同じ事ぢやないか』とこれは重きを、未来の警部にでも置けるらし。
— 清水紫琴 『誰が罪』 青空文庫
それも、そう永い時日を要せずして埒があくに相違ないと思っているが、たとえ二日三日の間にしてからが、何か仕事をしたい、何か利用厚生の仕事にたずさわらなければ、自分の生存が徒手遊食ということになり、なおむつかしく言えば、尸位素餐ということになる。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
徒手遊食だの、尸位素餐だのということは本来、貴族社会のすることで、道庵の極力排斥し来ったことであるから、たとえ二日でも三日でも、その生活をやっているということは、多年の敵の軍門に降るようなものである。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
直接には病人の脈こそ取らないが、この薬草を整理することに於て、間接には救世済民の業にたずさわっているのである、徒手遊食しているのではない、尸位素餐に生を貪っているのではないという自信を道庵先生に持たせることが、つまり、その生活を空虚から救って充実せしめる所以でありました。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
冬の野原を夏の風が行くに煙が去つた情熱の火が突進するブツカルものもなく――だから不可ない昔からあつたものだのに今新たに起つたものだそれを如何して呉れるい横から眺めてゐるな誰の罪でもない必要ぢやない欲しいだけだ
— 中原中也 『情慾』 青空文庫
だつて君そこに浮気があります浮気は悲しい音楽をヒヨツと忘れさせること度々です空 空 空やつぱり壁は土で造つたものでした。
— 中原中也 『不可入性』 青空文庫
――額をみ給へ――一度は神も客観してやりました――不合理にも存在価値はありませうよだが不合理は僕につらい――こんなに先端に速度のある自棄 々々 々々下駄の歯は僕の重力を何といつて土に訴へます「空は興味だが役に立たないことが淋しい――精神の除外例にも物理現象に変化ない」ガラスを舐めて蠅を気にかけぬ
— 中原中也 『(古る摺れた)』 青空文庫
作例 · 標準
重役という肩書きを持ちながら、会議では一言も発さずただ座っているだけの尸位の徒が多すぎる。
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彼は若くして部長に抜擢されたが、実績を上げられず、周囲からは「尸位素餐だ」と揶揄された。
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何の権限も持たされないまま窓際族として尸位を保つ日々は、彼にとって苦痛以外の何物でもなかった。
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