嗣子
しし
名詞頻度ランク #27476 · 青空 148 例
標準
heir
文例 · 用例
そこで妾の腹に出來ても、自分の種は種であるといふところから、周三を連れて來て嗣子としたのであつた。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
一體家の阿父なんぞは、慈愛だとか、人權を重んずるとかいふ考があツて耐るものじやない、とすりや、俺が此の家の嗣子となツたといふのも、俺自身に子爵家の嫡子となツてのさばる資格があるのじやなくツて、事件が作ツた資格さ。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
僕と親子になったら、かえって心は千里万里も離れて、愛情は憎悪に変ったなんて、ひとりでひがんで悲壮がっているような人なんだから、こんどはまた、ぐっと趣向を変えて、先王が死に、嗣子のハムレットはその悲しみに堪え得ず気鬱、発狂。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
(作者) A 美濃十郎は、伯爵美濃英樹の嗣子である。
— 太宰治 『古典風』 青空文庫
これは摂津国屋の嗣子で、小字を子之助と云った。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
御承知の通り現在、只今の私は、北海道の炭坑王と呼ばれていた谷山家の養嗣子、秀麿と認められている身の上ですからね。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
御冗談ばかり……私は只今も申しました通り、谷山家の養嗣子秀麿ですが。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
然し嫁れやうか、嗣子ぢやないかい」「さやう、一人娘のやうに思ひましたが」「それぢや窮るぢやないか」「私は悉い事は存じませんから、一つ聞いて見ませうで」 程無く内儀は環を捜得て帰来にけるが、誰が悪戯とも知らで耳掻の如く引展されたり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
作例 · 標準
王位継承権を持つ唯一の嗣子として、彼は幼い頃から厳格な教育を受けてきた。
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「殿下に万一のことがあれば、嗣子である若君が跡を継がれるのだ」と家臣が囁いた。
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家督を継ぐべき嗣子がいないことが、この名家にとって最大の悩みだった。
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