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刺青

しせい異読 いれずみ
名詞動詞-サ変頻度ランク #25729 · 青空 532
1
標準
tattoo (esp. a traditional Japanese one)
文例 · 用例
かの女の前身は外人相手の娼婦なので、魑魅子には東洋の古典の絵巻にあるような繊細なこころは、あいにく持っていなかったが、女取引所にあらわれる体温によって花咲いた男性の手管を、侵略に委せて刺青した、肉体的異国的な地図と感情を失ったエモーションの波、そこに愛情の新らしい鋳型を僕は見出すのだ。
吉行エイスケ 東京ロマンティック恋愛記 青空文庫
それは、全身にいろいろの刺青を施した数名の壮漢が大きな浴室の中に言葉どおりに異彩を放っていたという生来初めて見た光景に遭遇したのであった。
寺田寅彦 蒸発皿 青空文庫
雲おじい、蒼痣かと、刺青の透いて見える、毛だらけの脇腹を、蜜柑の汁の黄みついた五本の指で無意味に掻き、「時に姉え、お前、どこだ。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
霜に鳴く蟲の黒い影が、世を怨む女の瞳の如く、蘆の折葉の節々は、卒堵婆に、浮ばない戒名を刺青したか、と明るく映る。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
筋骨屈竟な壯佼が、向顱卷、筋彫ではあるが、二の腕へ掛けて、笛、太鼓、おかめ、ひよつとこの刺青
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
」懇に註文した、熱燗を鷲掴みにしながら、框へ胸を斜つかけ、腰を落して、下睨みに、刺青の腕で、ぐいと突き出す――といつた調子だから、古疊の片隅へ、裾のよぢれたので畏まつた客の、幅の利かないこと一通りでない。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
私は酒を思つて、たゞ杉の葉の刺青した。
泉鏡太郎 飯坂ゆき 青空文庫
私の名に、もし松があらば、げにそのままの刺青である。
泉鏡花 小春の狐 青空文庫