私製
しせい
名詞-の形容詞接頭辞
標準
privately-made (esp. postcard, mailing card, etc.)
文例 · 用例
禅海さんからハガキが来たが、私製ハガキの規定通りになつてゐないものだから、不足税を三銭徴収された、やつと五厘銅貨で納めたが。
— 大田 『行乞記』 青空文庫
いろいろの談の孰れが真実だか知らないが、要するに会津守護は当時の諸将の間の一問題で好談柄で有ったろうから、随って種々の臆測談や私製任命や議論やの話が転伝して残ったのかも知れないと思わざるを得ぬ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
明治三十三年十月から私製絵ハガキが許されて、年賀ハガキに種々の意匠を加えることが出来るようになったのも、年賀郵便の流行を助けることになって、年賀を郵便に換えるのを怪まなくなった。
— 岡本綺堂 『年賀郵便』 青空文庫
午後、ぼんやりしてゐるところへ、ひよつこり黎坊が来てくれた、うれしかつた、反古紙を探して私製はがきを窮製して方々の親しい人々へ寄書をしたりなどして、しんみりと夕方まで遊んだ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
私製ジョニオーカア。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
収入の三分の二を渡してもらって、子供を養い、妻としての権利をもつのを条件に、私製証書は二通つくられた。
— 長谷川時雨 『遠藤(岩野)清子』 青空文庫
しかも定助を私製の明神に仕立ててオーカミイナリと並記しているのですからね。
— その十七 狼大明神 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
そんな私製のニセ算用をしなくとも、短水路の記録が憎けりゃ、お前さんも、短水路で記録会をやるがいゝじゃないか。
— 世界新記録病 『安吾巷談』 青空文庫