墨
すみ
名詞頻度ランク #13035 · 青空 2775 例
標準
sumi
文例 · 用例
私の習慣として、手紙は読んで了へば、大概棄てるし、殊に訃報は直ちに破くのであるが、此度も私は読み終るや破かうとしたが、ハツと思つて思ひとゞまり、薄墨色のインクで印刷された端書をもう一度マジ/\と見直した。
— 中原中也 『逝ける辻野君』 青空文庫
隅に墨だらけになつた小さな机が置いてある他には、小学の教科書とボロボロの学校鞄とが机の下に抛り込まれてゐるだけだつた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
室生犀星氏がいつか或る随筆で書いてゐたが、仕事の終つた後で、きれいに机を片づけ、硯に墨をすりながら静かに句想を練る気持は、何とも言へない楽しみだと。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
そしてこの点が、彼の句を枯淡な墨絵から遠くし、色彩の明るく印象的な西洋画に近くしている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
それ故に彼の俳句は、すべての色彩を排斥して、枯淡な墨絵で描かれている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
もちろん僕らは、その墨絵の中に訴えられている、詩人の深い悩みと感傷とを感ずる故に、それは決して非情緒的ではないけれども、趣味としての反青春的|風貌を感ずるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
かくて、墨田堤を水神に出でにしころは、日は全く暮れたり。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
東の方は村雨すと覚しく、灰色の雲の中に隠見する岬頭いくつ糢糊として墨絵に似たり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
作例 · 標準
習字の授業で、硯を使って丁寧に墨をすった。
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墨の香りが漂う部屋で、精神を集中させて筆を走らせる。
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色褪せないように、重要な書類のサインには墨を使いたい。
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標準
squid ink
作例 · 標準
イタリアンレストランで、濃厚な墨のパスタを注文した。
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イカが敵を驚かせるために、勢いよく墨を吐いて逃げていった。
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墨を使ったリゾットは、見た目は黒いが味は非常に深みがある。
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標準
carpenter's inking string
作例 · 標準
大工が墨を使って、材木に真っ直ぐな線を引いた。
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正確な位置に柱を立てるため、床に墨で印をつける。
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墨を弾いて直線を出す職人の技は、見ていて惚れ惚れする。
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ウィキペディア
墨(すみ)とは、煤(すす)、膠(にかわ)、香料を主原料とする書画材料。煤や膠に少量の香料などを加えて練和し木型に入れて乾燥させたものは摺墨ともいう。このような硯で水とともに磨って用いる固形墨(こけいぼく)のほか、手軽に使えるよう液状に製造した液体墨(えきたいぼく)もある。固形墨を摺った液や液体墨は墨汁(ぼくじゅう)または墨液(ぼくえき)とも呼ばれる。
出典: 墨 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0