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市井

しせい異読 いちい
名詞頻度ランク #30234 · 青空 542
1
標準
the street
文例 · 用例
音の効果的な適用は、市井文学、いわば世話物に多い様である。
太宰治 音に就いて 青空文庫
このような「市井の清潔係」としての蛆の功労は古くから知られていた。
寺田寅彦 蛆の効用 青空文庫
或ひは諸氏にとつて常凡市井の一例ならんも筆者が最近逢遭した或る恋愛者心理を掲げてこの稿をふさぐことにいたします。
岡本かの子 恋愛といふもの 青空文庫
東京で震災前までは深川へんで見かけたことのあるあの定斎屋と同じようなものであったらしいが、しかし枇杷葉湯のあの朱塗りの荷箱とすがすがしい呼び声とには、あのガッチンガッチンの定斎屋よりもはるかに多くの過去の夢と市井の詩とを包有していたような気がする。
寺田寅彦 物売りの声 青空文庫
「餘瀝 近事片々」(「正直ノオト」「春晝」「市井喧爭」「酒ぎらひ」「困惑の辯」「知らない人」「心の王者」「鬱屈禍」) 以上の五篇の創作にて、私のこれまで歩いて來た經過の、だいたいは、推察していただける事と思ふ。
太宰治 『思ひ出』序 青空文庫
徳川末期の市井の状態の書き物を見ると、斯んな風俗が盛んに行はれた事が解る。
幸田露伴 侠客の種類 青空文庫
市井の流行風俗、生活状態のようなものはもちろん、いろいろな時代思潮のごときものでも、すぐれた作者の鋭利な直観の力で未然に洞察されていた例も少なくないであろう。
寺田寅彦 科学と文学 青空文庫
ある一つの市井の人事現象、たとえばある銅像の除幕式の光景の報道という場合の実例について考えてみる。
寺田寅彦 ニュース映画と新聞記事 青空文庫