自失
じしつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
stupefaction
文例 · 用例
T「旦那に金がないと 知ると、急に 手の掌かえして 水臭くなりやがって、 果は情夫と手に手を とってドロン……」(次の画面へダブル) =大吉の浪宅 (前の字幕からダブって) 遺されたおきよの書置き手に呆然自失、ドッカと座敷に坐った儘の大吉、 やる瀬なくその手紙胸に抱いて、T「おきよ!
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
友人は、呆然自失したという。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
そうしてみた後にわれわれは、事によると、せっかくのその修正の成果が意外にも単調一律なよそ行きの美句の退屈なる連鎖になりおおせたことを発見して茫然自失するようなことになりはしないか。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
そして、呆然と自失して暫く男に向い立っていた。
— 岡本かの子 『窓』 青空文庫
不思議とある人に限ってこの齟齬が度々繰り返されることがありまして、悲運の余りいじけたり、呆然自失してしまう人があります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
拓は茫然自失して、前のまま机に頬杖を突いた、その手も支えかねて僵れようとしたが、ふと闇のままうとうとと居眠ったのに、いつ点いたか、見えぬ目に燈が映えるのに心着いた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
』と叫んだ儘、私も日出雄少年も其他の水兵等も茫然自失した。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
されば早や夜ならむ、居る処は、天か、地か、はたまた土蔵か、穴蔵か、眼は開きたれども一物を弁ぜず、闇きことあたかも盲せるごとくなるに、老婦人はただ自失せり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
作例 · 標準
突然の解雇通告を受けた彼は、しばらくの間、呆然自失として椅子から動けなかった。
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愛犬の死を知らされたとき、彼女はあまりのショックに我を忘れ、自失の体で街を彷徨った。
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火災で家財道具のすべてを失った被災者たちは、変わり果てた景色を前に自失していた。
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