茫然自失
ぼうぜんじしつ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞名詞-の形容詞
標準
stupor
文例 · 用例
そうしてみた後にわれわれは、事によると、せっかくのその修正の成果が意外にも単調一律なよそ行きの美句の退屈なる連鎖になりおおせたことを発見して茫然自失するようなことになりはしないか。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
拓は茫然自失して、前のまま机に頬杖を突いた、その手も支えかねて僵れようとしたが、ふと闇のままうとうとと居眠ったのに、いつ点いたか、見えぬ目に燈が映えるのに心着いた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
』と叫んだ儘、私も日出雄少年も其他の水兵等も茫然自失した。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
と、何とはなく変つた家内の様子、奥の間より洩れて来る線香の香などにハッと驚きながらに通されると、未だ通知も届かぬ刻限なのにようこそ来た、実は母が八十の高齢で遂に昨日死んだとの悼み言、釜貞は仏前へ差出す一物もなく、まして非常の際に無心に来たとも言はれもせず、茫然自失の体であつた。
— 幸田露伴 『名工出世譚』 青空文庫
彼等は乃ち口をあいて茫然自失せる十五億の蒼生にてある也。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
世の終りを思わすような激動が突如として起り、住屋を倒し、神社仏閣を破り、大地を裂き、その裂いた大地からは水を吹き、火を吐き、海辺の国には潮が怒って無数の人畜の生命を奪うのに対して、茫然自失、僅かに地震の神を祭ってその禍を免れようとしたのは無理もないことである。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
彼は坐席に凭れて、沈思のために全く茫然自失の容子であった。
— コナン・ドイル 『暗号舞踏人の謎』 青空文庫
頬は真っ赤で、茫然自失の体だ。
— THE ADVENTURE OF THE BLUE CARBUNCLE 『蒼炎石』 青空文庫
作例 · 標準
大切な人を失った悲しみから、彼は茫然自失の状態に陥った。
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試験の結果が思わしくなく、彼女は茫然自失となった。
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事故の衝撃で、被害者はしばらく茫然自失としていた。
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