自室
じしつ
名詞頻度ランク #20794 · 青空 264 例
標準
one's own room
文例 · 用例
信義に乏しい世間の前に、個人の信義は如何にも無力なものだし、もはや信義に篤からんがためには、人は自室に引籠るよりほかはないといふも過言ではない程だ。
— 中原中也 『詩と現代』 青空文庫
雑誌『流行』の宣伝部長のカリタは、ミサコを自室に案内すると、隣室の同棲者に三人の食事を云いつけた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
三人とも愉快に談じ酒も相当に利いて十一時に及ぶと、朝田、神崎は自室に引上げた、大友は頭を冷す積りで外に出た。
— 国木田独歩 『恋を恋する人』 青空文庫
それで、これは夏目先生に関する一つの資料として保存しておけば他日きっと役に立つ機会があるであろうと思ったので、当時の大学理学部物理教室の自室の書卓の抽斗しの中に他の大事な手紙と一緒に仕舞い込んでおいた。
— 寺田寅彦 『埋もれた漱石伝記資料』 青空文庫
中には自室や庭園内に仏像を安置したり、堂を建立して仏、菩薩を祀り、礼拝を怠らなかった人々もあります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
」 慘劇の現場 夜の十時、グスタフソン警視がストックホルム警察廳の自室で煙草をふかしてゐると、あわただしくはいつて來たのは主任警部のソオルで、いきなり呶鳴りつけるやうに、「ただ今モルトナス島の派出所からえらい事件を報告して來ました。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
六月×日 昨夜八時半頃ロイドと自室にいると、ミタイエレ(十一・二歳の少年召使)がやって来て、一緒に寐ているパータリセ(最近、戸外労働から室内給仕に昇格した十五・六歳の少年、ワリス島の者で英語は皆目判らず、サモア語も五つしか知らない。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
翌朝、七月十九日の午前十時二十二分に三年町の自宅自室で父が七十二歳の息を引取った時、私は脱脂綿を巻いた箸と、水を容れたコップの盆を両手に支えて、枕頭に集まっていた数十名の人々に捧げ、父の唇を濡らしてもらったが、私は金城鉄壁泣かないつもりで、故意に冷然と構えていた。
— 夢野久作 『父杉山茂丸を語る』 青空文庫
作例 · 標準
夕食を済ませると、彼はすぐに自室に引きこもって趣味のプラモデル作りに没頭した。
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誰にも邪魔されたくないときは、自室のドアに「入室禁止」のプレートを掲げている。
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自室を模様替えしてデスクの位置を変えたら、以前よりも仕事に集中できるようになった。
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