覚醒
かくせい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #13160 · 青空 419 例
標準
waking up
文例 · 用例
冬眠の状態にある蛙が半年の間に増大させるエントロピーの量は、覚醒期間のそれに比べて著しく少ないに相違ない。
— 寺田寅彦 『時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ』 青空文庫
とにかくこのたびの災害を再びしないようにするためには単に北海道民のみならず日本全国民の覚醒を要するであろう。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
泥酔して寝ると、いつもきまって夜中に覚醒し、このようなやりきれない刑罰の二、三時間を神から与えられるのが、私のこれまでの、ならわしになっているのだ。
— 太宰治 『母』 青空文庫
学者も思想家も、労働者の先達であり、指導者であるとの誇らしげな無内容な態度から、多少の覚醒はしだしてきて、代弁者にすぎないとの自覚にまでは達しても、なお労働問題の根柢的解決は自分らの手で成就さるべきものだとの覚悟を持っていないではない。
— 有島武郎 『宣言一つ』 青空文庫
たといクロポトキンの所説が労働者の覚醒と第四階級の世界的勃興とにどれほどの力があったにせよ、クロポトキンが労働者そのものでない以上、彼は労働者を活き、労働者を考え、労働者を働くことはできなかったのだ。
— 有島武郎 『宣言一つ』 青空文庫
実に今日は、レオニダスのごとき大政治家|出づるか、日蓮のごとき大宗教家現われ、鉄腕を揮い、獅子吼を放って、国民の惰眠を覚醒せねばならぬ時代であろう。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
覚醒しかけて、一ばんさきに呟いたうわごとは、うちへ帰る、という言葉だったそうです。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
」 傍で拝見していた家族のものが、どっと笑い出したので、祖母は覚醒した。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
作例 · 標準
手術を終えた患者が麻酔から無事に覚醒したことを確認し、執刀医はようやく安堵の表情を浮かべた。
開幕から不振が続いていた主砲が後半戦で見事に覚醒し、チームを逆転優勝へと導く劇的な一打を放った。
厳しい冬を越えた高山植物たちが、雪解け水と春の光に促されるようにして長い眠りから覚醒し始めた。
長年にわたる独裁政権下で沈黙を強いられてきた民衆の覚醒が、歴史を塗り替える大きな革命の波を生み出した。
標準
disillusion
作例 · 標準
長年追い求めていた成功の虚しさを知ったとき、彼は栄光という名の幻想からようやく覚醒した。
政治家の美辞麗句が嘘だと暴かれ、支持者たちは心地よい陶酔から冷酷な現実へと覚醒させられた。
恋に盲目だった彼女も、相手の不実を目の当たりにして、ようやく甘い夢想からの覚醒を遂げた。
理想社会を夢見た若者たちは、過酷な現実の壁に突き当たることで、空想的な正義感から覚醒していった。