廬
ろ
名詞頻度ランク #1029 · 青空 296 例
標準
small house
文例 · 用例
古い一例を挙げれば清和天皇の御代|貞観十六年八月二十四日に京師を襲った大風雨では「樹木有名皆吹倒、内外官舎、人民|居廬、罕有全者、京邑衆水、暴長七八尺、水流迅激、直衝城下、大小橋梁、無有孑遺、云々」とあって水害もひどかったが風も相当強かったらしい。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
さればこの時の風采は、悪魔の手に捕えられた、一体の善女を救うべく、ここに天降った菩薩に似ず、仙家の僕の誤って廬を破って、下界に追い下された哀れな趣。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
却説、葛木法師の旅僧は遠くも行かず、どこで電車を下りて迂廻したか、多時すると西河岸へ、船から上ったごとく飄然として顕れて、延命地蔵尊の御堂に詣でて礼拝して、飲酒家の伯父さんに叱られたような形で、あの賓頭廬の前に立って、葉山繁山、繁きが中に、分けのぼる峰の、月と花。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
王孝孺の読書の廬に題して正学という。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
李太白の廬山の瀑布を望む詩の句にも、仰ぎ觀れば勢|轉雄なり、壯なる哉造化の功、といつてゐるが、瀑布の畫を描けば大抵李太白は點景人物になつてゐるほど瀑布好きの詩人で、自分からも、仍て諧ふ夙に好む所に、永く願はくは人間を辭せん、といつてゐる位に、名山の中に飽までも浸りたがつた先生である。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
醜悪なる社界を罵蹴して一蹶青山に入り、怪しげなる草廬を結びて、空しく俗骨をして畸人の名に敬して心には遠けしめたるなり。
— 北村透谷 『三日幻境』 青空文庫
狂歌は初代|弥生庵雛麿の門人で雛亀と称し、晩年には桃の本鶴廬また源仙と云った。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
五 香以の子之助は少年の時|経を北静廬に学び、筆札を松本|董斎に学んだ。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
作例 · 標準
彼は都会の喧騒を離れ、人里離れた山中に建てた小さな廬で、晴耕雨読の静かな生活を送っている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
劉備が三顧の礼をもって訪ねるまで、諸葛孔明は南陽の草廬に隠棲し、天下の形勢をうかがっていた。
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その水墨画には、険しい山々の麓にぽつんと一軒の廬が描かれ、俗世から隔絶された静寂が表現されていた。
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