炉
ろ
名詞頻度ランク #7487 · 青空 2162 例
標準
hearth
文例 · 用例
窓際に机、机の傍に煖炉。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
これからはかうして部屋に籠つて煖炉のそばにゐるのが一等好いわね、あなたは幸福だわ。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
小鳥来る音うれしさよ板庇 渡り鳥の帰って来る羽音を、炉辺に聴く情趣の侘しさは、西欧の抒情詩、特にロセッチなどに多く歌われているところであるが、日本の詩歌では珍しく、蕪村以外に全く見ないところである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
赤い火の燃える炉辺。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
詩人蕪村の心が求め、孤独の人生に渇きあこがれて歌ったものは、実にこのスイートホームの家郷であり、「炉辺の団欒」のイメージだった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そうした彼の寂しい心は、炉に火の燃える人の世の侘しさ、古さ、なつかしさ、暖かさ、楽しさを、慈母の懐袍のように恋い慕った。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
オールド・ロング・サインを歌い、炉辺の団欒を思い、その郷愁を白い雲にイメージする英吉利文学のリリシズムは、偶然にも蕪村の俳句において物侘しく詩情された。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
河豚汁の宿赤々と灯しけり と、冬の街路に炉辺の燈灯を恋うる蕪村は、裏街を流れる下水を見て易水に根深流るる寒さかな と、沁々として人生のうら寒いノスタルジアを思うのだった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
作例 · 標準
雪深い地方の古い民家には、家族が暖を取り語らうための大きな炉が部屋の中央に設けられていた。
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冬の寒い夜、飼い猫がちろちろと燃える炉のそばで気持ちよさそうに丸くなって眠っている。
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祖母は炉にかけた鉄瓶から湯を注ぎ、私たちにていねいにお茶を淹れてくれた。
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標準
furnace
作例 · 標準
製鉄所の巨大な高炉では、千数百度の高温で鉄鉱石がどろどろに溶かされ、真っ赤な液体となっていた。
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この陶芸家の作品は、彼が自ら築いた伝統的な登り窯の炉で、三日三晩かけてじっくりと焼き上げられる。
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原子力発電所の原子炉の周りには、万一の事故に備え、放射線を遮蔽するための分厚い格納容器が設置されている。
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標準
young girl
作例 · 標準
歴史小説を読んでいたら、「あの家の炉も年頃か」という一文があり、注釈で「若い娘」の意味だと知った。
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古語辞典で「炉」という漢字を引くと、「若い娘」という意味も載っているが、これは現代では完全に死語となっている。
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彼は時代劇の知識をひけらかし、「うちの炉が…」と自分の娘のことを言ったので、周りの人は皆きょとんとしていた。
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