絽
ろ
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #1029 · 青空 258 例
標準
silk gauze (esp. used in light clothing for high summer)
文例 · 用例
私たちがおかみさんの運んで来た渋茶を飲んでいると、古障子を開けて呉絽の羽織を着た中老の男が出て来て声をかけた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
だからともよは湊がいつまでもよそばかり見ているときは土間の隅の湯沸しの前で、絽ざしの手をとめて、たとえば、作り咳をするとか耳に立つものの音をたてるかして、自分ながらしらずしらず湊の注意を自分に振り向ける所作をした。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
夏の素膚の不断の絽明石、真白に透く膚とともに、汗もかかない帯の間に、いつも千円束が透いて見える、と出入りの按摩が目を剥いたのが、その新川の帳尻に、柳の葉の散込むのが秋風の立つはじめ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
……」「否、絽の色なんです。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
」 敷居からすぐに潜ったが、唯、見る目も涼しく、桔梗の藍が露に浮く、女郎花に影がさす、秋草模様の絽縮緬をふわりと掛けて、白のシイツを柔に敷いた。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
――貴族鼠の※高縮緬の五紋なる單衣を曳きて、帶は海松地に裝束切模の色紙散の七絲……淡紅色紋絽の長襦袢―― とあれば、かくの如く、お出入の松坂屋へあつらへる。
— 泉鏡太郎 『火の用心の事』 青空文庫
藍なり、紺なり、萬筋どころの單衣に、少々綿入の絽の羽織。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
……黒の絽縮緬の裾に、不知火のちら/\と燃えるのに……水淺葱の麻の葉の襟の掛つた裲襠だとさ。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
作例 · 標準
真夏の茶会には、見た目にも涼やかな絽の着物に袖を通すのが粋とされる。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
彼女は白地に桔梗の模様が上品に描かれた絽の訪問着をまとい、優雅に扇子を動かしていた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
絽は透ける生地なので、下に合わせる長襦袢の色柄によって全体の印象が変わり、その組み合わせを楽しむことができる。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
ウィキペディア
絽(ろ)は綟り織 で織られる、薄く透き通った絹織物の一種。
出典: 絽 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0