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起首

きしゅ
名詞
1
標準
start
文例 · 用例
そうしてこの場合に、かような楽曲が「いき」の表現であり得る可能性は、一方に各節の起首の高音が先行の低音に対して顕著な色っぽい二元性を示していることと、他方に各節とも下向的進行によって漸消状態のさびしさをもっていることとに懸っている。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
また起首の示す二元性と、全節の下向的進行との関係は、あたかも「いき」な模様における、縞柄と、くすんだ色彩との関係のごときものである。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
就中柏軒は起首の「嗚呼問其名則医也」以下四十九字を激称して、漁村の肺腑中より出でたものとした。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
この間も書いたように普通の文化史はルネッサンスの起首をよく描くけれども、その後につづく反動の時代の意義について十分知らせないのは何故でしょう。
一九四三年(昭和十八年) 獄中への手紙 青空文庫
しかしもしも意地悪きしゅうとのごとく冷い眼を持ちつづけることさえできるならば、演出者は安心して俳優に惚れこむべきである。
伊丹万作 演技指導論草案 青空文庫
紀州などの俚諺に、「麦は百日の播きしゅんに三日の苅りしゅん、稲は百日の苅りしゅんに三日の植付時」ということがある。
柳田国男 木綿以前の事 青空文庫