気腫
きしゅ
名詞
標準
emphysema
文例 · 用例
三月九日帰朝早々から風邪を引き、軽い肺気腫の兆候があるというので大事を取って休養していたが、一度快くなって、四月五日の工学大会に顔を出したが、その翌日の六日の早朝から急性肺炎の症状を発して療養効なく九日の夕方に永眠した。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
若いくせに喘息が嵩じて肺気腫の気味になっていたが、ややともすると誰にも口をきかないで一日でも二日でも頑固に押し黙っているようなことがあった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
謙信は、川中島の一騎討などから考えるとどんな偉丈夫かと思われるが、「輝虎、体短小にして左脛に気腫あり、攣筋なり」と云うから、小男で少しびっこと云うわけであるから、その烈々たる気魄が、短躯に溢れて、人を威圧した有様が想像される。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
私の場合はそれほどでもなかつたけれど、しかし不断の銀座散歩と少しもかはらぬ軽装で出かけたので、三里弱の山坂を登つて霧ヶ峰のヒユッテへ著いた時分には、靴も帽子もびしよ/\でヒユッテの風呂と炬燵で暖まらなかつたら、肺気腫といふ持病のある私は或は肺炎になつて、下山することがむづかしかつたかも知れない。
— 徳田秋聲 『霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ』 青空文庫
私の肺気腫は淵源が頗る遠いので、曽て博文館時代にも、熱病を放抛つておいて、到頭ひどいことになつたのだが、別府でもそれに罹つた訳である。
— 徳田秋聲 『佗しい放浪の旅』 青空文庫
「正月廿七日小野蘭山(八十二歳、二月発喪)細見権十郎(三月十六日、実は八月十四日、号秋月院道法日観居士)加藤定四郎(四月十九日朝)太田備後守殿(六月十七日於掛川死去、脚気腫之由)望之妻(六月十八日朝)吉川熊太郎(七月十四日病死)おのふ(八月。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
あばら骨に錐は刺され肺気腫噴射のとめどない咳。
— 高村光太郎 『智恵子抄』 青空文庫
最初そこに這入つたのは脚気腫の患者で湊川の市の行路病院から逃げ出して来た、宇野と云ふ四国遍路の男乞食であつた。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫
作例 · 標準
祖父は長年のヘビースモーカーだったせいで肺気腫になり、今では携帯用の酸素ボンベを手放せない。
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健康診断で『肺の一部に気腫の兆候がある』と指摘され、父はついに禁煙を決意した。
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気腫が悪化して呼吸困難を訴える患者に対し、看護師が冷静に応急処置を施した。
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