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愛妾

あいしょう
名詞
1
標準
beloved concubine
文例 · 用例
十 土地の口碑、伝うる処に因れば、総曲輪のかの榎は、稗史が語る、佐々成政がその愛妾、早百合を枝に懸けて惨殺した、三百年の老樹の由。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
へいげんこの夕また愛妾を携えて門前に出でぬ。
泉鏡花 金時計 青空文庫
」 へいげんは金時計を失いて、たちまち散策の興覚め、すごすご家に帰りて、燈下に愛妾と額を鳩めつつ、その失策を悔い且つ悲しみ、怏々として楽まざりし。
泉鏡花 金時計 青空文庫
十六歳の少年、秦の始皇帝は父が死んだ其の晩に、父の愛妾を三度襲うた。
中島敦 名人傳 青空文庫
十六|歳の少年、秦の始皇帝は父が死んだその晩に、父の愛妾を三度|襲うた。
中島敦 名人伝 青空文庫
かの三浦の如きは、桶狭間の勇士|故の井伊直盛の所領を望んだり、更に甚しくは義元の愛妾だった菊鶴と云う女を秘かに妻にしたりしながら国政に当ると云うのだから、心ある士が次第に離れて今川家衰亡の源を作りつつあったわけである。
菊池寛 桶狭間合戦 青空文庫
併し何と云われても、信頼する事の出来ない重臣に取捲かれて居るより、愛妾寵臣の側に居た方が快適であるし、亦安全であるに違いない。
菊池寛 応仁の乱 青空文庫
その上秀吉は諸将に、その女房達を招き寄せることを勧め、自分でも愛妾の淀君を呼び寄せて居る。
菊池寛 小田原陣 青空文庫
作例 · 標準
王は、数多くいた妃の中でも、特に美しく聡明な愛妾を寵愛し、彼女の意見をしばしば政治に反映させた。
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その小説は、権力者の愛妾となった女性が、華やかな生活の裏で抱える孤独と葛藤を繊細に描き出していた。
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歴史学者は、戦国時代の有力大名の愛妾たちが、家臣団の勢力争いに複雑な影響を与えていた可能性を指摘している。
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「あの武将は、側室がたくさんいたけれど、生涯ただ一人の愛妾だけを深く愛したらしいね」と、歴史研究家の友人が語っていた。
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