正妻
せいさい
名詞
標準
legal wife
文例 · 用例
武士道と言えば、女は眼中にないような風に言われながら、正妻となるとなかなか格式を与えて十分な権利を主張せしめている。
— 岡本かの子 『女性崇拝』 青空文庫
いくらなんにも知らないおせいにも、自分のような貧乏な、無学な、知り合いもないような人間を正妻に迎えるわけがないのは分りきっているのに、しらじらしい顔つきをして、自分の娘をごまかそうとするらしい父が邪慳の鬼のようにも思えた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
粋人といふものは贅沢の情夫ではあつても贅沢の正妻ではあり得ない。
— 岡本かの子 『雪』 青空文庫
わたくしは、きょう逢う人は本家の正妻、そして自分の母は妾。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
バイロンが英国を去る時の咏歌の中に、「誰れか情婦又は正妻のかこちごとや空涙を真事とし受くる愚を学ばむ」と言出けむも、実に厭世家の心事を暴露せるものなる可し。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
彼の想像では、人は進士及第をして、先生のお嬢様か何かに思われて、それを正妻に迎えるまでは、色事などをしてはならないのである。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
日本にも甲子夜話五九に「彦根侯の江戸邸は本と加藤清正の邸で其千疊敷の天井に乘物を釣下げあり、人の開き見るを禁ず、或は云く清正妻の屍を容れてあり。
— 南方熊楠 『人柱の話』 青空文庫
貴女から見れば、十五六歳も年上の保昌殿ではあつたでせうけれど、貴女の御身の決まることは貴女に連なる他の方の心を安く守つて上げる事、到底この世に追つて得られぬ戀の理想であるならば、保昌殿程の威勢ある人の正妻として、其の位置が決まることの方がどの樣によい事であつたか、私はそれを思うたのですよ。
— 今井邦子 『誠心院の一夜』 青空文庫
作例 · 標準
彼は正妻を実家に残したまま、愛人と別の街で豪遊しているという。
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歴史ドラマで、正妻と側室が熾烈な世継ぎ争いを繰り広げる場面を見た。
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どれほど愛を囁かれても、私が正妻になれないことは最初から分かっていた。
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標準
first wife (in polygamous relationship)
作例 · 標準
一夫多妻制が認められているその地域では、正妻が家庭内で最も高い権限を持つ。
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王の正妻としての誇りを守るため、彼女はどんな困難にも弱音を吐かなかった。
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富豪の遺産を巡って、正妻の子と第二夫人の子が法廷で争うことになった。
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