愛唱
あいしょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
loving to sing (a song)
文例 · 用例
彼女が朝第一番に唄う、こゝは地獄の三丁目、行きはよい/\帰りは怖い、という彼女の愛唱の唄は軽部によってその卑俗性の故に禁止された。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
躍進日本という愛唱される標語の実質は、極めて極めて現実的な道によって獲得されつつある一方、何ゆえ文化形態の外貌においては抽象的な、気分的なロマンチシズムが人為的に高揚されなければならないか。
— 宮本百合子 『近頃の話題』 青空文庫
私が少年のころより愛唱しきたったこの一句は、今や計らずも人格化せられて大英国の大宰相ロイド・ジョージとなっている。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
茂吉文学の愛唱せられている奥に、更に見忘れられた真実がある。
— 折口信夫 『民族の感歎』 青空文庫
けれども、私はこんにちの北大の学生たちが、在りしよき日のあの寮歌を忘れて、四九年いらいとりわけ「平和の歌」を愛唱するという事実のなかに、古典アメリカの、かつて世界を鼓舞したあの大望の継承を知ってよろこぶ。
— ――北海道初行脚―― 『望郷』 青空文庫
眼をほそくし、何ともいえない単純な、平和な、眠たい幼子の歌うような声で、“In Happy Moments Day by Day”という、彼の愛唱歌の節ばかりを口吟み始める。
— 宮本百合子 『一つの芽生』 青空文庫
だって、段々体が平常に近くなって来たら、御覧のとおり、私は私たち愛唱の詩を散文で話しはじめ、一ころのように眠れない頭にこりかたまった一行一行をおめにかけることはなくなってしまったのですもの。
— 一九四三年(昭和十八年) 『獄中への手紙』 青空文庫
一枚物のレコードでは、歌手の方から分類すると、ポリドールの名テナー歌手スレザークでは電気の初期に入ったものほどよく、わけても「菩提樹」と「セレナード」と「海辺にて」と「君こそ安らいなれ」と「焦燥」が絶品である(ポリドール、スレザーク愛唱曲集)。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫
作例 · 標準
その国民的歌手の代表曲は、世代を超えて多くの人々に愛唱され続けている。
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幼い頃から愛唱している童謡を、自分の子供にも歌って聞かせた。
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この讃美歌は、世界中の教会で広く愛唱されている。
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故郷を離れて幾星霜、辛い時にはいつもこの歌を愛唱して自らを奮い立たせてきた。
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