愛誦
あいしょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
loving to recite (e.g. a poem)
文例 · 用例
著者は昔から蕪村を好み、蕪村の句を愛誦していた。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
だから、ここで戦争文学として取扱うことは至当ではないが、たゞこれが当時の多くの大衆に愛誦された理由が、浪子の悲劇だけでなく、軍人がその中に書かれ、戦争が背景に取り入れられ、戦時気分に満たされていたことに存在するのを注意しなければならない。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
そして前者が、かの歴山大王やシーザアやの、古代の英雄によって愛誦され、彼等の少年時代に於て、早くそのヒロイックな権力感情を養成した時、後者はより民衆的な青年の間に読まれ、幾多のセンチメンタルな恋愛主義者を養成した。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
藤村の仙台時代の詩は、私も学生時代に、柄でもなく愛誦したものだが、その詩風には、やはりキリスト教の影響がいくらかあったように記憶している。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
私はその後永く、その紙片を私のノオトにはさんで、教室で講義に退屈した時など、こっそり取り出してその名文を愛誦し、遠く離れた周さんをなつかしんだものだが、卒業|真際に、ある学友から取り上げられてしまって、いま思うと実に惜しいのである。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
それは、まあ、後の話であるが、その時の文章は、当時、私の反復愛誦したものであるから、今でもだいたいを記憶している。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
話頭詩に転ずるや、彼曰く、我は如何なる人の作たるを問はず、一特長ある詩ならば日夕愛誦に資するに躊躇せずと。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
これが文学だな……と思って熱心に模倣し愛誦していた。
— 夢野久作 『路傍の木乃伊』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の十八番であるこの詩の愛誦は、毎回会場を静寂に包む。
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彼は古い詩集から、特に気に入った短歌をいくつか愛誦した。
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この文学愛好家は、亡くなった友の遺作を毎日愛誦することを日課としている。
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芭蕉の俳句は、その音律の美しさから、多くの愛好家によって愛誦されている。
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