囲炉裏
いろり
名詞頻度ランク #32292 · 青空 258 例
標準
sunken hearth
文例 · 用例
から鮭も空也の痩も寒の内 雲水に似た旅人芭蕉も、時には一定の住所に庵を構えて、冬の囲炉裏を囲みながら、侘しく暮していたこともある。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
街道の並木の松さすがに昔の名残を止むれども道脇の茶店いたずらにあれて鳥毛挟箱の行列見るに由なく、僅かに馬士歌の哀れを止むるのみなるも改まる御代に余命つなぎ得し白髪の媼が囲炉裏のそばに水洟すゝりながら孫|玄孫への語り草なるべし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
その頃です、僕が囲炉裏の前で、 あえかな夢をみますのは。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
囲炉裏に榾をさしくべ、岩魚の串刺にしたやつを炙りながら、山林吏が、さっき捨てた土饅頭は何だね、と案内の猟師に訊ねる、旦那、ありゃ飛騨の御大名の墳で、と右の一伍一什をうろ覚えのままに話す、役人は、そんな由緒のあるものと知ったら、何とか方法もあったものをと口惜しそうな顔をした。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
翌くる日は穂高岳に上るつもりで、朝|夙く起きた、宿の女が「飯が出来やしたから、囲炉裏の傍でやって下せえ、いけましねえか」と、畏る畏る閾越しに伺いに来る、いいとも、と返辞して大囲炉裏の前に、蝋燭を立て、猟士や宿の人たちと、車座になって飯を済ます、準備も整って出かけると、雨になった。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
沢庵漬の重石程な岩石の破片が数町離れた農家の屋根を抜けて、囲炉裏へ飛び込んだ。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
その夜は、囲炉裏の自在鍵には鍋がかかつてゐなかつた。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
お松の母は母を囲炉裏端へ連れて行った。
— 伊藤左千夫 『守の家』 青空文庫
作例 · 標準
冬の夜は、囲炉裏を囲んで家族団らんの時間を過ごすのが好きだ。
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古民家カフェの店内には、中央に囲炉裏が設けられていた。
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囲炉裏の炭火で焼いた魚は、格別に美味しかった。
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ウィキペディア
囲炉裏(いろり、居炉裏とも表記)は、屋内に恒久的に設けられる炉の一種。伝統的な日本の家屋において、床を四角く切り下げて灰を敷き詰め、薪や炭火などを燃やすために設けられた一角のことである。天井・梁から吊るした自在鉤(じざいかぎ)に鍋や鉄瓶を掛けて調理・炊事に使うとともに、暖房や照明の役割を担った。囲炉裏の近くを囲炉裏端(いろりばた)と呼び、家族団欒の場となった。数える際には「基」を用いる。
出典: 囲炉裏 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0