憎む
にくむ
動詞-五段-マ行動詞-他動詞頻度ランク #23217 · 青空 4434 例
標準
to hate
文例 · 用例
「だいいち」と私は思ふのだつた、「あの女は、俺を嫌つてもゐないのだし、それにむかふの男がそんなに必要でもなかつたのだ……あれは遊戯の好きな性の女だ……いつそ俺をシンから憎むで逃げてくれたのだつたら、まだよかつただらう……」 実際、女は慥かにさういふ性の女だ。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
訝かつても自分に殆んどない要素である故遂に推察出来ず、疑心悪鬼を生じ、芸術家を憎むに到る。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
」――「いや、それで耕二は俺を憎む、それで耕二は俺を憎む………。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
たとへば、「寵を蒙むる者を憎むは、己れ自ら寵を望む也、之を有せざる者の怒るは、之を有する者を侮蔑して自ら慰安する耳。
— 太宰治 『ラロシフコー』 青空文庫
殺人鬼、吸血鬼、などと憎むべきものを鬼と呼ぶところから見ても、これはとにかく醜惡の性格を有する生き物らしいと思つてゐると、また一方に於いては、文壇の鬼才何某先生の傑作、などといふ文句が新聞の新刊書案内欄に出てゐたりするので、まごついてしまふ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
婆汁なんかをたくらんだのは大いに惡いが、しかし、このごろの繪本のやうに、逃げるついでに婆さんを引掻いて怪我させたくらゐの事は、狸もその時は必死の努力で、謂はば正當防衞のために無我夢中であがいて、意識せずに婆さんに怪我を與へたのかも知れないし、それはそんなに憎むべき罪でも無いやうに思はれる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
すなはち私は、あの鬼ヶ島の鬼といふものに、或る種の憎むべき性格を附與してやらうと思つてゐた。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
このやうな魔物は、最も憎むべきものであり、かつまたすみやかに退治しなければならぬものである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
彼は嘘をつく人間を心から憎む。
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過去の過ちを憎むのではなく、そこから学ぶべきだ。
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「私はあの人を憎むことはできない」と彼女は静かに言った。
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