鼻孔
びこう
名詞
標準
nostril
文例 · 用例
鼻孔に吸いこまれる凍った空気は、寒いという感覚を通り越して痛かった。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
鼻孔から、喉頭が、マラソン競走をしたあとのように、乾燥し、硬ばりついている。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
そして脂肪や、焦げパンや、腐った漬物の悪臭が、また新しく皆の鼻孔を刺戟した。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
けれども、相手の女は、まるで一匹のたくましい雌馬のように、鼻孔をひろげて、荒い息を吐き吐き、せっせと歩いて、それに追いすがる女学生を振払うように、ただ急ぎに急ぐのである。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
鼻孔からは、鼻血がどくどく流れ出し、両の眼縁がみるみる紫色に腫れあがる。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
ネロが昼寝していたとき、誰とも知られぬやわらかき手が、ネロの鼻孔と、口とを、水に濡れた薔薇の葉二枚でもって覆い、これを窒息させ死にいたらしめむと企てた。
— 太宰治 『古典風』 青空文庫
)鼻孔にも詰込んだ。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
その秀英の鼻孔のあたりに微かな気息があるように感じられた。
— 田中貢太郎 『断橋奇聞』 青空文庫
作例 · 標準
香ばしいコーヒーの香りが、鼻孔を心地よく刺激した。
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花粉症のせいで、鼻孔の粘膜が赤く腫れて息がしづらい。
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水泳中、誤って鼻孔に水が入ってしまい、鼻の奥が痛くなった。
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ウィキペディア
鼻孔 は、脊椎動物の顔面にある開口部である。元来は感覚器官として発達したが、後に呼吸器官としての役割も持つようになった。位置は目と口の間に開口するのが一般的である。通俗的には鼻の穴という。ヒトの場合、鼻孔の開口部が盛り上がって目立つためにこれを鼻と呼んで鼻の穴の方が付け足しのように呼ぶが、発生的には鼻孔の方が遙かに古い。
出典: 鼻孔 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0