鼻穴
びけつ
名詞
標準
nostril
文例 · 用例
」 森山は馬が驚いたときのように鼻穴を大きくして反駁した。
— 佐左木俊郎 『黒い地帯』 青空文庫
既にいったごとく、は神楽鼻で鼻穴が上に向いた尾長猴じゃ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
この蟹工船博光丸のすぐ手前に、ペンキの剥げた帆船が、へさきの牛の鼻穴のようなところから、錨の鎖を下していた、甲板を、マドロス・パイプをくわえた外人が二人同じところを何度も機械人形のように、行ったり来たりしているのが見えた。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
舌をだらり出して、鼻穴を大きくし、やせた足を棒切れのやうに動かしてゐた。
— 小林多喜二 『防雪林』 青空文庫
鼻穴がキン/\して、口でも耳でも鼻でも、こはばつてちつとでも動かせば、それつきり、割れたり、ピリ/\いひさうでたまらなかつた。
— 小林多喜二 『防雪林』 青空文庫
呼吸がはげしくなると冷たい空氣で、鼻穴がキン/\してきた。
— 小林多喜二 『防雪林』 青空文庫
了輔は目を象の鼻穴程に※つて熱心に聞いて居る。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
億劫だったら、そうだな、より紙でもこさえて鼻穴をつついて嚏をするこったな」 男達は神妙に肯いてみせた。
— 金史良 『親方コブセ』 青空文庫