僭上
せんじょう異読 せんしょう
名詞形容動詞
標準
audacity
文例 · 用例
自分の怪しう物狂おしいこの一篇の放言がもしやそれと似たような役に立つこともあれば、それによって幾分か僭上の罪が償われることもあろうかと思った次第である。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
昔僭上な役者が硝子張の天井に泳がせて、仰向いて見たのでさへ、欠所、所払ひを申しつかつた。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
どんな偉い学者であれ、思想家であれ、運動家であれ、頭領であれ、第四階級な労働者たることなしに、第四階級に何者をか寄与すると思ったら、それは明らかに僭上沙汰である。
— 有島武郎 『宣言一つ』 青空文庫
臺所の豪傑儕、座敷方の僭上、榮耀榮華に憤を發し、しや討て、緋縮緬小褄の前を奪取れとて、竈將軍が押取つた柄杓の采配、火吹竹の貝を吹いて、鍋釜の鎧武者が、のん/\のん/\と押出したとある……板の間ヶ|原や、古戰場。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
」 と言ふ、牛切りの媽々をたとへもあらうに、毛※飛燕も凄じい、僭上の到りであるが、何も別に美婦を讚めるに遠慮は要らぬ。
— 泉鏡太郎 『鑑定』 青空文庫
大な蝦蟆とでもあろう事か、革鞄の吐出した第一幕が、旅行案内ばかりでは桟敷で飲むような気はしない、が蓋しそれは僭上の沙汰で。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
僭上だよ、無礼だよ、罰当り!
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
西鶴の二万句も、こんな時に思い立ったんじゃないかと思うのは、すこし僭上でしょうか。
— 夢野久作 『スランプ』 青空文庫
作例 · 標準
彼は部外者であるにも関わらず、会議で偉そうな口をきき、その僭上が非難された。
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