旋条
せんじょう
名詞
標準
(gun barrel) rifling
文例 · 用例
……何の気もなく五連発の旋条銃を担いで、フキやイタドリの深草を潜りながら、一軒屋に近付いて行ったAは、背後から不意打に、猛獣みたような者に飛び付かれたので、アット思う間もなく飛び退いてみると、そこにはタッタ今奪い取ったばかりの旋条銃を構えた、全裸体の女が、物凄い見幕で立ちはだかっている。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
分極性と高昇とは自然の二つの大きな旋条である。
— 三木清 『ゲーテに於ける自然と歴史』 青空文庫
旋条がかなり磨滅し、撃鉄や安全環はニッケルが剥落して黒い生地を露し、握りの処のエボナイトの浮彫も、手擦れで磨滅してしまっている。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
それからその後に、最近まで引続いて長い間、生命がけの仕事をしていたことは、その所持しているピストルが、非常な旧式を使い狎らしたもので、且つ銃口の旋条が著しく磨滅しているのを見れば、容易にうなずかれる。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
それは恰も馬に乗って野獣を狩り、紅印度と戦い、丸木の小舎に旋条銃を抱いて寝る南部|亜米利加人をそのままに、椅子に腰をかけたまま両脚を踏み伸ばし、両腕を高く組んで、忌々しそうに唇を噛みしめつつ、机の上の髑髏に眼を外らして白眼み付けた。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
四人は四日分の食料を準備した、めいめい一ちょうの旋条銃と、短|銃をたずさえ、ほかに斧、磁石、望遠鏡、毛布などを持ってゆくことにした。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
支度もかいがいしく四人は、旋条銃二個、短銃四個、おの二個、硝薬若干、懐中磁石一個、毛布数枚、ゴム製の舟、そして二日分の食物を携帯して、一同の見送りをうけた。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
一同には旋条銃、連発銃、腰刀がわたされ、各自は分担された守備位置についた。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
作例 · 標準
古いマスケット銃には旋条がなく、弾丸はまっすぐには飛ばなかった。
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