瘴気
しょうき
名詞
標準
miasma ("bad air" formerly believed to cause disease)
文例 · 用例
ためいき 河上徹太郎にためいきは夜の沼にゆき、瘴気の中で瞬きをするであらう。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
泥沼の気が立つ地や瘴気の多い地もまたその地の状態によってそうなるのだから、昔ならば地の気が何々であると云うだろう。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
全く、悪いことは続けて起るとはうまいことを云ったもので、今度のような世にも兇悪無惨な惨事がもちあがる以前から、もう既に赤沢脳病院の朽ちかけた板塀の内には、まるで目に見えぬ瘴気の湧きあがるように不吉な空気が追々色を深め、虫のついた大黒柱のように家ぐるみひたむきに没落の道をたどっていたのだった。
— 大阪圭吉 『三狂人』 青空文庫
光りにすかして見ると湿気地の薄い水の表面には瘴気の泡が蟹の呼吸のやうに沸々としてゐた。
— 牧野信一 『籔のほとり』 青空文庫
此日天赫々なれども、山間の駅ゆゑ瘴気冷然たり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
けれども、予測に反して、降矢木一族の表面には沼気ほどの泡一つ立たなかったのだが、恐らくそれと云うのも、その瘴気のような空気が、未だ飽和点に達しなかったからであろうか。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
しかし、それは神経の病的作用でもなく、勿論妖しい瘴気の所業であり得よう道理はない。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
しかし、こう法水から明らさまに指摘されてしまうと、この事件の犯罪現象よりも、その中に陰々とした姿で浮動している瘴気のようなものの方に、より以上|慄然とくるものを覚えるのだった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
伝説の魔王が封印された塔の周りには、今も邪悪な瘴気が渦巻いている。
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毒々しい紫色の瘴気が立ち込める森に入るため、解毒の薬を準備した。
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瘴気に当てられて倒れた兵士たちを、聖なる魔法で浄化して救い出した。
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