毒気
どっき異読 どっけ・どくけ
名詞
標準
poisonous air
文例 · 用例
力が非常に強く、かたちも大層恐ろしく、それにはげしい毒をもっていましたので、あらゆるいきものがこの竜に遭えば、弱いものは目に見ただけで気を失って倒れ、強いものでもその毒気にあたってまもなく死んでしまうほどでした。
— 宮沢賢治 『手紙 一』 青空文庫
」 と摺違いに毒気を浴びせて、ぬっと門口を覗いた、遣手面の茶缶阿婆。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
あの、円肌で、いびつづくった、尾も頭も短う太い、むくりむくり、ぶくぶくと横にのたくりまして、毒気は人を殺すと申す、可恐く、気味の悪い、野槌という蛇そのままの形に見えました。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
第一貴様はその証拠に、その薬で風邪が治っとるじゃないか」「ヘエ……」 と坑夫は毒気を抜かれたように口をポカンと開いた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
先生も山椒魚の毒気にあてられて、とうとう駄目になってしまったのではなかろうかと私は疑い、これからはもうこんなつまらぬ座談筆記は、断然おことわりしようと、心中かたく決意したのである。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
以上は、先生の山椒魚事件の顛末であるが、こんなばかばかしい失敗は、先生に於いてもあまり例の無い事であって、山椒魚の毒気にやられたものと私は単純に解したいのであるが、「趣味の古代論者、多忙の生活人に叱咤せらる。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
わしは今それについて研究中だが、君が今、歴史を誌した文字に疑を感じるようになったのも、つまりは、君が文字に親しみ過ぎて、その霊の毒気に中ったためであろう。
— 中島敦 『文字禍』 青空文庫
」 従七位は、白痴の毒気を避けるがごとく、笏を廻して、二つ三つ這奴の鼻の尖を払いながら、「ふん、で、そのおのれが婦は、蜘蛛の巣を被って草原に寝ておるじゃな。
— 泉鏡花 『茸の舞姫』 青空文庫
作例 · 標準
彼の言葉には毒気がなく、心から信用できた。
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この部屋にはどこか毒気があると感じた。
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彼女は毒気を抜かれたように穏やかな表情をしていた。
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標準
poisonous ingredient
作例 · 標準
このキノコには微量の毒気がある。
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調理の仕方によっては毒気を抜くことができる。
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その植物の葉には、虫を寄せ付けない毒気がある。
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標準
malice
作例 · 標準
彼の発言には、どこか毒気が感じられた。
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その小説の登場人物は、皆、毒気を秘めている。
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長年の経験が彼の毒気を和らげた。
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