沼気
しょうき
名詞
標準
marsh gas
文例 · 用例
そこへ沼の底から湧いて来る沼気のようなやつがいる。
— 梶井基次郎 『泥濘』 青空文庫
あたり万遍なくぽちん/\と雨滴のように水面に弾ける沼気の気泡。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
近くの古池からはなにかいやな沼気が立ちのぼるかと思われた。
— 織田作之助 『道』 青空文庫
水鏡には水底からの沼気の泡がふつ/\と浮びては消えてゐた。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
沼気の籠った、むっとする暑苦しさ。
— 宮本百合子 『翔び去る印象』 青空文庫
けれども、予測に反して、降矢木一族の表面には沼気ほどの泡一つ立たなかったのだが、恐らくそれと云うのも、その瘴気のような空気が、未だ飽和点に達しなかったからであろうか。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
御承知のとおり、腐敗瓦斯には沼気のような熱の稀薄な可燃性のものが多量にあるのですから、その燐光が、月光で穴の縁に作られている陰影を消し、滑走中の妻を墜し込んだのです。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
その靄か、沼気か、しらぬ灰色の海に、ときどき異様な斑点があらわれるのです。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
作例 · 標準
底無し沼の表面から、時折ポコポコと沼気が泡となって浮き上がってくる。
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夜の湿原で青白く光る怪火の正体は、堆積物が腐敗して発生した沼気だと言われている。
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立ち込める霧に沼気が混じっているのか、この辺りは独特の嫌な臭いがする。
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