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快心

かいしん
名詞
1
標準
good feeling
文例 · 用例
ああわが最愛の友よ(妹ドラ嬢を指す)、汝今われと共にこの清泉の岸に立つ、われは汝の声音中にわが昔日の心語を聞き、汝の驚喜して閃く所の眼光裡にわが昔日の快心を読むなり。
国木田独歩 小春 青空文庫
雪風に熱い頬を吹かせながら、お葉は快心地に庭前を眺めていると、松の樹の下に何だか白い物の蹲踞んでいるのを不図見付けた。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
近来の快心事、類少なき奇観なり。
泉鏡花 遠野の奇聞 青空文庫
貫一は一はかの痛苦を忘るる手段として、一はその妄執を散ずべき快心の事を買はんの目的をもて、かくは高利を貪れるなり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
知らず彼がその夕にして瞑せんとする快心の事とは何ぞ。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
だからほんとなら、私の失言をとがむべき筈のところを忘れて、「やつぱりね……」と、快心の点頭きを示した。
牧野信一 或る日の運動 青空文庫
その花々しい神速なる行動は真に政治小説中の快心の一節で、当時の学堂居士の人気は伊公の悪辣なるクーデター劇の花形役者として満都の若い血を沸かさしたもんだ。
――新文学の曙光―― 四十年前 青空文庫
「うん、欲しいとおもっていたものが、やっと手に入ったぞ、こいつはほんとうに素晴らしいや」 吹矢は、にやりと快心の笑みをたたえて、窓ガラスをもとのようにおろした。
海野十三 生きている腸 青空文庫