香炉
こうろ
名詞
標準
censer
文例 · 用例
いかに泰子、今こそはおまへの髪毛なよぶころ花は香炉に打薫じ、羊の歌羊の歌 安原喜弘に※ 祈り死の時には私が仰向かんことを!
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
女たちは更に香炉を持って来て机のそばへ置くと、うす紫の煙がゆらゆらと軽く流れて、身にしみるような匂いにお蝶はいよいよ酔わされた。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
青磁の香炉に赤楽の香合のモンタージュもちょっと美しいものだと思う。
— 寺田寅彦 『青磁のモンタージュ』 青空文庫
されば夫人が座の傍、肩掛、頭巾などを引掛けた、衣桁の際には、萌黄の緞子の夏衾、高く、柔かに敷設けて、総附の塗枕、枕頭には蒔絵ものの煙草盆、鼻紙台も差置いた、上に香炉を飾って、呼鈴まで行届き、次の間の片隅には棚を飾って、略式ながら、薄茶の道具一通。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
あるいは銀色の蒼く光るものあり、また銅の錆たるものあり、両手に抱えて余るほどな品は、一個も見えないが、水晶の彫刻物、宝玉の飾、錦の切、雛、香炉の類から、印のごときもの数えても尽されず、並べてあった。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
それッていうのが、近常さんの一代の仕事として、博覧会へ出品しようとおもくろみなすったのが、尺まわりの円形の釣香炉でしたとさ。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
香炉に線香を立てて、床に短刀が一口あった。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
少々お邪魔をいたします」 こう云って、半七は仏前の香炉、花瓶、そのほかの仏具を一々|検めたが、やがて小声で松吉に云った。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
仏壇には、いつも新しいお花と香炉が供えられている。
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お香の優しい香りが香炉から立ち上り、部屋に満ちた。
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茶道では、季節に応じたデザインの香炉が使われる。
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ウィキペディア
香炉(こうろ)とは、固体状の香料やアロマオイルを加熱し、香気成分を発散させる目的で用いる炉である。日常生活において香を楽しむ時や香道、仏事に使われる。
出典: 香炉 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0