香木
こうぼく
名詞
標準
fragrant wood
文例 · 用例
奥の座敷は香木の香がみちみちてムッとする程あたたかかった。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
……學士にも、此の香木の名が分らなかつた。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
尽きせざる噴水よ………黄なる実の熟るる草、奇異の香木、その空にはるかなる硝子の青み、外光のそのなごり、鳴ける鶯、わかき日の薄暮のそのしらべ静こころなし。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
そこで、また踵をめぐらして岩角と雑草の間の小径を香木峡の乗船地へと向っておりた。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
翠嶂山と呼ぶこのあたり、何かわびしい岩礁と白砂との間に高瀬舟の幾つかが水にゆれ、波に漂って、舷々相摩するところ、誰がつけたかその名も香木峡という。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
香木峡から四十分、彩雲閣の河原に着いて、上ると、その白帝園のカンツリー・クラブの前へ、無料休憩所の方から、驚いたスピードで大型の昆虫の黒に藍の自動車がはしって来た。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
そこで土田まで電車で、香木峡から舟でこの父とおなじに、日本ラインを下って来たのであった。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
その時横田|申候は、たとい主命なりとも、香木は無用の翫物に有之、過分の大金を擲ち候事は不可然、所詮本木を伊達家に譲り、末木を買求めたき由申候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書』 青空文庫
作例 · 標準
部屋に漂う高貴な香りの正体は、床の間に置かれた貴重な香木だった。
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沈香や白檀といった香木は、古くから茶道や香道の儀式で重宝されてきた。
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旅先で見つけた小さな香木の破片を、大切にお守り袋に入れて持ち歩いている。
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ウィキペディア
香木(こうぼく)とは、広義には樹木から採集される香料全般の総称をいう。一般的には白檀、沈香、伽羅の三木の総称をいう。
出典: 香木 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0