香
か
名詞頻度ランク #5932 · 青空 6064 例
標準
smell (esp. a good smell)
文例 · 用例
それはもう、疲れしぼみ、悔とさびしい微笑としか持つてはをらぬけれど、それは此の世の親しみのかずかずが、縺れ合ひ、香となつて籠る壺なんだ。
— 中原中也 『疲れやつれた美しい顔』 青空文庫
〔館は台地のはななれば〕宮沢賢治館は台地のはななれば鳥は岬の火とも見つ香魚釣る人は藪と瀬を低くすかしてわきまへぬ鳥をまがへる赤き蛾は鱗粉きらとうちながし緑の蝦を僭しつゝ浮塵子あかりをめぐりけり
— 宮沢賢治 『〔館は台地のはななれば〕』 青空文庫
」――「よき住居よき酒、香りよき煙草・紅茶。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
だが私は、かつて伊香保で知己になつた谷崎潤一郎氏に對しても、やや同樣の邪推なしに居られなかつた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
とにかくそれから香林坊にゆき、僕はヘベレケになつてしまつた。
— 中原中也 『金沢の思ひ出』 青空文庫
朝は早く起き、榊をあげて柏子を打ち、木の香の匂ふ縁側に、日向ぼつこでもしてみるとしたらどうであらう。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
前出の「愁ひつつ丘に登れば花|茨」や、春の句の「陽炎や名も知らぬ虫の白き飛ぶ」などと共に、西欧詩の香気を強く持った蕪村独特の句の一つである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
芭蕉の「菊の香や奈良には古き仏たち」と双絶する佳句であろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫