家父
かふ
名詞
標準
one's father
文例 · 用例
本陣は内中尾山に置いて、勝家|此処に指揮を執り、別所山には前田利家父子、橡谷山には、徳山、金森、林谷山には不破、中谷山には原、而して佐久間兄弟は行市山に、夫々布陣したのである。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
前田利家父子は二千騎をもって備えて居たが、敗軍と見るや、華々しい働きもなく早速に府中に引取った。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
荷風は、ロマンティックな蕩児として大学を追われ、アメリカに行き、フランスに着し、帰朝後は実業家にしようとする家父との意見対立で、俗的には世をすね、文学に生涯を没頭している。
— ――鴎外・漱石・荷風の婦人観にふれて―― 『歴史の落穂』 青空文庫
といひ、オランダの Groot も亦、支那では國々(State)はいふに及ばず、天下さへも一家族の延長で、その國なり天下なりの主權者【たる諸侯又は天子】の權力を、【家族内に於ける】家父(Paterfamilias)の權力の延長と見做すのが、一貫せる政治上の主義である。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
この金は、父のバアナム老が管理していたので、結婚後数日|経て、アリスは家父に手紙を書いて、ただちに全部送金するように頼んでやったが、いくら待っても送ってよこさないので、十一月二十二日に、ふたたび催促の手紙を出した。
— 牧逸馬 『浴槽の花嫁』 青空文庫
かくてその戦役の結果は、源頼義・義家父子前後十二年の苦闘の後、ようやく出羽・仙北の俘囚長清原武則兄弟の援助によって、安倍氏を殪すを得たのであったが、武則その功によって鎮守府将軍に任ぜられ、出羽より胆沢に移って安倍氏旧領の六郡を伝領し、相変らずその地を俘囚の手に委するのやむを得なかったのであった。
— 喜田貞吉 『奥州における御館藤原氏』 青空文庫
日本に帰れば相当の地位にもつき、また少なくとも「善良の家父」であるべき人々が平気でそういうことをやるという事実はわれわれしばしばこれを耳にします。
— 末弘厳太郎 『役人の頭』 青空文庫
この男色主義は、生産の中に深く根ざした所の、内攻的な家父長的奴隷制に基き、生産交換の正式の配偶たる貨幣の流通部面の起動力たる独立した商業一般を欠いだため、取引者同士の結婚の中における相互平等の契約が特に強制的になることによる、範疇の独占的互換が行われる。
— 槇村浩 『華厳経と法華経』 青空文庫
作例 · 標準
家父は厳格な人で、子供たちには礼儀を重んじるよう教えた。
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私が幼い頃、家父はいつも仕事で忙しかった。
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家父の遺志を継ぎ、私はこの事業を守っていく所存です。
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病床の家父は、静かに家族を見守っていた。
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