家母
かぼ
名詞
標準
文例 · 用例
翌年余十五歳、家君の喪にあひ、十六歳の春余家母に従つて京に入り、再び津島氏に従学し、門人と為ることを得たり。
— 芥川龍之介 『僻見』 青空文庫
故に家母甚だこれを愁ふ。
— 芥川龍之介 『僻見』 青空文庫
而して密かに其状を探聞すれは、皆是家母の不承諾に因ると、葢し其主因の、舊時の謬想たる海洋是地獄なる觀念の發現にあるや知るへし。
— 序 『海島冐險奇譚 海底軍艦』 青空文庫
堂々たる大學々士の家母にして、今日尚此嘆あり。
— 序 『海島冐險奇譚 海底軍艦』 青空文庫
葢し教育の根底は學校にあり、學校の根底は家庭にあり、而して家庭の根底は家母にあり。
— 序 『海島冐險奇譚 海底軍艦』 青空文庫
嗚呼、將來の國民をして開國進取の民たらしめむか、將た退嬰鎖守の民たらしめむか、國家盛衰の大問題は、一に家母の方寸に决せむとす。
— 序 『海島冐險奇譚 海底軍艦』 青空文庫
この山岸の繁みふかきにある家母はやく狂乱して、祖母の手に育てる子らあり。
— 折口春洋 『鵠が音』 青空文庫