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おう
接頭辞頻度ランク #29822 · 青空 113
1
標準
concave
文例 · 用例
この温泉の空気を代表する浴客は、主として都会の中産階級の人であるが、とりわけさうした人たちの若い夫人や娘たち――と言つても、大磯や鎌倉で見るやうな近代的な、中みで睫毛の長い表情をした娘たちではない。
萩原朔太郎 石段上りの街 青空文庫
かなりに長いこの阪の凸道にただ一つの燈火とそのまわりの茂りのさまは、たださえ一種の強い印象を与えるのであるが、一層自分の心を引いたのはその街燈に止った一疋の小さいやもりであった。
寺田寅彦 やもり物語 青空文庫
先日も横浜通の紫紅兄(山崎)の批評でんでいるとあるのも、横浜付近の誤謬記事を指摘されたことを、付随して言ったのだ。
――田山花袋氏―― 紀行文家の群れ 青空文庫
ここから見ると、赤沢岳の鞍状のみの間から、常念岳が出たが、頂上は雲で見えなかった、昨夜の野営で一日分の食糧が減ったので、人夫の一人を解放して、下山させた。
小島烏水 槍ヶ岳第三回登山 青空文庫
うしろを振りかえると、そそり立つ山――森林で埋まる山にふさがれて、川は、全く、両山迫れる間の、流になってしまう。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
名にし負う白峰、赤石、両大山脈が、東西に翼をひろげて、長大の壁をたてめぐらし、互に咫尺する間に、溝のようにまった峡谷は、重々しい鉛色の空であるから、まだ一時半というのに、黄昏のように、うす暗い。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
眼の前には、雁木のみのように、小さな峰が分れて、そこから日本アルプスの禿げた頭が、ぐいと出ている、雪の線が二筋三筋ほど、芒に白い斑が入ったように、細く刻まれて、荒ららかな膚に、美しい白紐を引き締めている。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫
夜など、燭を秉って、湯殿へ通うと、空には露が一杯で、十一月頃の冷たさが、ひしひしと肌に迫る、そうして凸のないところは、ないくらいな山の中にも、梓川が、静かな平坦な大道路となって、森の中を幅びろくのしている。
小島烏水 谷より峰へ峰より谷へ 青空文庫
作例 · 標準
例句
凹(おう) — 幻辞.com