凸
とつ
形容動詞名詞-の形容詞頻度ランク #21870 · 青空 167 例
標準
convex
文例 · 用例
かなりに長いこの阪の凸凹道にただ一つの燈火とそのまわりの茂りのさまは、たださえ一種の強い印象を与えるのであるが、一層自分の心を引いたのはその街燈に止った一疋の小さいやもりであった。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
夜など、燭を秉って、湯殿へ通うと、空には露が一杯で、十一月頃の冷たさが、ひしひしと肌に迫る、そうして凸凹のないところは、ないくらいな山の中にも、梓川が、静かな平坦な大道路となって、森の中を幅びろくのしている。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
奥穂高といっても、岩石の逼迫した凸った地点に、棒杭一本を打ち込んであるだけのことであった。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
その凸点だけを残したほかは、全部樹海や、大裾野の緩斜地で、すりおろしのわさびの、水々しい緑にひたっている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
その立体構成面の威嚇的偉大さを、駭くべき簡単なる曲線で、統整して、しかも委曲に至っては、富士で謂うところの八百八谷の線から、おのずと発生する凹凸面の、複雑なる入り乱れのために、眼もあやになることを如何ともしがたい。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
即ち普通の風化作用では、岩石の性質によっては凸凹が烈しく、あるいは岩石の節理が膨くれ立ちて、木輪が、磨滅した木の肉から浮ぶように、抓み上がって見えたりするが、雪の動作は、それとは反対に岩石を擦り円め、滑らかにさせ、磨き上げるのである。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
冴え冴えと鋭い紫がかった色調が、凸半球の大気に流動している。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
ベッドから、食器棚から、凸凹した床から、そこら中を、のたうち廻った。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
作例 · 標準
数学の授業で、凸関数と凹関数のグラフの性質の違いについて詳しく学んだ。
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このレンズは中央部が膨らんだ凸状になっており、光を集める働きがある。
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地図上で等高線が凸型に突き出している部分は、そこが尾根であることを示している。
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