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園生

えんせい異読 そのう
名詞
1
標準
garden (esp. with trees)
文例 · 用例
この糸車の追憶につながっている子供のころの田園生活の思い出はほんとうに糸車の紡ぎ出す糸のごとく尽くるところを知らない。
寺田寅彦 糸車 青空文庫
お雪は細い音に立てて唇を吸って招きながら、つかつかと出て袂を振った、横ぎる光の蛍の火に、細い姿は園生にちらちら、髪も見えた、仄に雪なす顔を向けて、「団扇を下さいなちょいと、あれ、」と打つ。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
」といって若山は何ともなしに微笑んだが、顔は園生の方を向いて、あらぬ処を見た。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
三月 淺蜊やア淺蜊の剥身――高臺の屋敷町に春寒き午後、園生に一人庭下駄を爪立つまで、手を空ざまなる美き女あり。
泉鏡太郎 婦人十一題 青空文庫
こころはまた夕闇の園生のふきあげ音なき音のあゆむひびきにこころはひとつによりて悲しめどもかなしめどもあるかひなしやああこのこころをばなににたとへん。
萩原朔太郎 純情小曲集 青空文庫
素より生死の際に工夫修行をつみたる僧なれば恐ろしとも見ず、円位と呼ばれしは抑何人にておはすや、と尋ぬれば、嬉しくも詣で来つるものよ、我を誰とは尋ねずもあれ、末葉吹く嵐の風のはげしさに園生の竹の露こぼれける露の身ぞ、よく訪ひつるよ、と聞え玉ふ。
幸田露伴 二日物語 青空文庫
往来より突抜けて物置の後の園生まで、土間の通庭になりおりて、その半ばに飲井戸あり。
泉鏡花 化銀杏 青空文庫
園生は、一重の垣を隔てて、畑造りたる裏町の明地に接し、李の木、ぐみの木、柿の木など、五六本の樹立あり。
泉鏡花 化銀杏 青空文庫
作例 · 標準
古い寺の境内には、木々が鬱蒼と茂る広大な園生えんせい)が広がっていた。
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訪問者は、季節の花々や静かな小川を眺めながら、手入れの行き届いた園生えんせい)を散策するうちに時を忘れることが多かった。
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「この苔を見て!園生えんせい)の石を覆うベルベットのようだわ」と彼女は日陰の片隅を指差しながら囁いた。
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