緑地
りょくち
名詞頻度ランク #15259 · 青空 37 例
標準
green tract of land
文例 · 用例
かるが故にわれは今なお牧場、森林、山岳を愛す、緑地の上、窮天の間、耳目の触るる所の者を愛す、これらはみなわが最純なる思想の錨、わが心わが霊及びわが徳性の乳母、導者、衛士たり。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
両国を立って、しばらくは、線路の両側にただ工場、また工場、かと思えばその間に貧しい小さい家が、油虫のように無数にかたまって建っている、と思うと、ぱらりと開けてわずかな緑地が見えてサラリイマンの住宅らしい赤瓦の小さな屋根が、ちらりほらり見える。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
家の前面の緑地の周囲に、椰子の葉や、荒布で囲われた仮小舎が並び、大きな矩形の三方に土人達が部落別に集まっている。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
また、赤煉瓦造りの火床の棚には、緑地のビロードに金糸のオベリスクを縫ひとつた覆ひをつけたオルゴール・ボツクスが載つて居り、音譜箱には五六種の唱歌の巻譜が残つてゐた。
— 牧野信一 『幽霊の出る宮殿』 青空文庫
何事も報いられぬこの世に……神も仏もない、血も涙もない、緑地も蜃気楼も求められない沙漠のような……カサカサに乾干びたこの巨大な空間に、自分の空想が生んだ虚構の事実を、唯一無上の天国と信じて、生命がけで抱き締めて来た彼女の心境を、小生等は繰り返し繰り返し憐れみ語り合っております。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
私は常緑地帯を歩きつづけながら、その暗い葉隠れのすきまからキラキラする星座をあおいで、深い呼吸をした。
— 海野十三 『ある宇宙塵の秘密』 青空文庫
もっとも屈んだ女の帯の濃緑地の上に、金糸の刺繍を見せた泥描きの模様を、新規のものはお目出度い鳳凰模様としたり、あしらいに飛ばしてあった春を思わせる胡蝶の数の、四匹を三匹にしたりした程度のいささかの変りはある。
— ――喜久子姫御用の「春秋屏風」その他―― 『画道と女性』 青空文庫
だが、大都會となればなるだけ、緑地帶はほしい。
— 長谷川時雨 『東京に生れて』 青空文庫
作例 · 標準
都市開発においても、住民が憩える緑地の確保は重要だ。
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この地域は、豊かな緑地と美しい自然が魅力だ。
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週末には、家族で近くの緑地に出かけてピクニックを楽しんだ。
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