厭世
えんせい
名詞
標準
weariness with life
文例 · 用例
厭離一切娑婆世界の厭世観は、ヘルンの多くの作品中に一貫して、その特殊な文学情操の基調となってる。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
「自殺しない厭世論者の言ふことなんか、當になるものか。
— 萩原朔太郎 『芥川君との交際について』 青空文庫
丁度、ひどい憂鬱の厭世觀に憑かれてゐた私は、談話のあらゆる本質點に於て彼と一致し、同氣あひ引く誼みを感じた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
だが私は、彼の厭世觀の眞原因が、どこにあるかを判然と知り得なかつた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
「だが自殺しない厭世論者の言ふことなんか、皆ウソにきまつてゐるよ。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
「君も僕も、どうせニセモノの厭世論者さ。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
あまつさへ彼が反復した最後の言葉――自殺しない厭世論者の言ふことなんか、たれが本氣にするものか。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
前の句と同じく、或る荒寥とした、心の隅の寂しさを感じさせる句であるが、その「寂しさ」は、勿論|厭世の寂しさではなく、また芭蕉の寂びしさともちがっている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
作例 · 標準
彼は都会の喧騒を逃れ、厭世的な気分に浸りながら山奥の別荘で独り暮らしている。
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ショーペンハウアーの著作を読み耽るうちに、彼の中に厭世観が芽生え始めた。
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若くしてすべてを手に入れた彼は、皮肉にも深い厭世の情に囚われてしまった。
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彼女の描く絵画には、どこか現実を拒絶するような厭世の色が濃く漂っている。
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