耽読
たんどく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
absorption in reading
文例 · 用例
いままで、二十数年間、何もせずに無用の物語本ばかり耽読していた結果であろう。
— 太宰治 『春の盗賊』 青空文庫
わたくしは少年の時、貸本屋の本を耽読した。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
が、そうでなくても、元来年の割にませていて、彼等上級生達の思い上った行為に対しても時として憫笑を洩らしかねない彼のことだし、それにその頃から荷風の小説を耽読する位で、硬派の彼等から見て、些か軟派に過ぎてもいたので、これは上級生達から睨まれるのも当然であったろう。
— 中島敦 『虎狩』 青空文庫
私は中学を卒業した切り上の学校に行かないが、その中学時代が小説の耽読時代であった。
— 夢野久作 『路傍の木乃伊』 青空文庫
部屋に閉ぢこもつて何をしてゐるのかと、こつそり伺ふと、修一が持つて帰つた「カラマゾフ兄弟」を耽読してゐるらしかつた。
— 織田作之助 『六白金星』 青空文庫
またポンポニウス・メラ(18)のなかのサター(19)やイージパン(20)についての三、四節は、アッシャーがよく何時間も夢み心地で耽読していたものであった。
— THE FALL OF HOUSE OF USHER 『アッシャー家の崩壊』 青空文庫
耽読は、からだに悪い事かも知れない。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
私は父親の書架に旅行記の類ひばかりが充ちてゐるのを見て、そんなものばかりを耽読するので家に落着かぬのかと思つた。
— 牧野信一 『文学的自叙伝』 青空文庫
作例 · 標準
彼は休日の午後、お気に入りの安楽椅子に座ってドストエフスキーの小説を耽読した。
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窓の外で雷が鳴り響いていることにも気づかないほど、彼女はミステリーを耽読していた。
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学生時代に耽読した哲学書の一節が、今でも私の苦しい時の心の支えになっている。
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