私恨
しこん
名詞
標準
personal grudge
文例 · 用例
腹心の家臣が、眦を裂き、いかに哭いてこの挙をすすめたとしても、彼と信長との間の私憤私恨だけでは、なお顧みて安んじきれないものがあろう。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
私はそんなてれかくしの冗談を言いながら、プラアゲ、プラアゲ、となおも低く呟きつづけている馬場を無理、矢理、自動車に押しこんだ。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
日影が縁へ半分ほど差しこんで顔がほて/\するのは風呂に入ったせいであろう。
— 寺田寅彦 『祭』 青空文庫
手を切りそうな五円札を一重ねに折りかえして銅貨と一緒に財布へ押しこんだのを懐に入れて、神保町から小川町をしばらくあちこち歩いていた。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
しかしこんな事はどうでもいいような気がする。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
しかしこんな試験は素人では出来ぬ。
— 寺田寅彦 『蚊帳の研究』 青空文庫
もしこんな風でなく始終強さの変らぬ規則正しい波を作る事が出来れば種々の便がある。
— 寺田寅彦 『無線電信の近状』 青空文庫
そんなに人に申訣のない様な悪いことはしないもの、民さん、心配することはないよ」 月あかりが斜にさしこんでいる道端の松の切株に二人は腰をかけた。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、過去の出来事に対する私恨から、同僚に冷たく当たっていた。
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家族間の私恨が、長年にわたる不和の原因となっていた。
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政治の世界では、私恨を乗り越え、大局を見ることが求められる。
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