詩魂
しこん
名詞
標準
poetic sentiment
文例 · 用例
卑俗低調の下司趣味が流行して、詩魂のない末流俳句が歓迎された天明時代に、独り芭蕉の精神を持して孤独に世から超越した蕪村は、常に鬱勃たる不満と寂寥に耐えないものがあったろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
長歌とは言へども、あながち万葉の古体にもあらず、貧しき詩魂は時に新様の我趣を求めて、自ら姿容を破る。
— 北原白秋 『篁』 青空文庫
貴く、面白く、汲めども尽きぬ芳ばしい詩魂に満ち溢れてゐる。
— 牧野信一 『真夏の夜の夢』 青空文庫
詩魂衰へて警察歌をつくる北原白秋歌壇に盤踞して、後陣を張る歌壇組みし易しと見えたり。
— 詩集(11)文壇諷刺詩篇 『小熊秀雄全集-12』 青空文庫
島崎氏は、その詩魂の持ち方において、情緒の動き方において、私達の脈搏に相通ずるものがあつて、氏の作品からは暗示を得る機會がたんとありました。
— 薄田泣菫 『詩集の後に』 青空文庫
私は彼の幾つかの不思議な詩魂に充ちた作品を傑作として認めされ、その前途に関しては満腔の期待を寄せざるを得なかつた。
— 牧野信一 『創作生活にて』 青空文庫
もちろん実際に鐘の声を聞いたのではない、しかしまた彼の詩魂は、唐詩に伝はる殷殷たる夜半の鐘声を、実際に聴いたのでもある。
— その六 ――放翁絶句十三首和訳(つけたり、雑詩七首)―― 『放翁鑑賞』 青空文庫
ツァラアはクロイゲルの娘と結婚するまでは乞食詩人と云われていたほどの貧しいルーマニア人であったが、いつの間にか彼の生来の鋭い詩魂は光芒を現して、現在のフランス新詩壇では彼に追随するものが一人もないと云われるほど絶対の権威を持続するまでにいたっていた。
— 横光利一 『厨房日記』 青空文庫
作例 · 標準
彼の作品には、自然の美しさを讃える詩魂が宿っている。
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若き詩人は、情熱的な詩魂を胸に、言葉を紡ぎ出していた。
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この詩集は、人生の哀愁を表現した深遠な詩魂を感じさせる。
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